「リセットの習慣」を要約して解説します。
本書でいうリセットとは「悪い流れを断ち切り、いい流れに変えること」
「戻す」ではなく「新たに始める」
この本には99個のリセットの方法(ノウハウや考え方)が紹介されています。
いろいろ試して、自分に合うやり方を見つけてみてください。
そもそも人の体は「流れに乗る」とのは得意ですが、「流れを変える」のはあまり得意ではありません。
リセットの習慣 はじめにより
本書の中には「ゴールではなく、スタートを目指して生きる」という著者のメッセージが何度も出てきます。
著者の小林先生は自律神経の専門家ですので、気持ちよりも体の状態を整えることを考えているのです。
「メンタルを鍛える」みたいな内容ではありません。
こんな人におすすめ
- よく眠れない
- 悩み事が多い
- なんとなく調子が悪い
- 何かに苦しんでいる
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dブックは新規ユーザーの初回購入50%割引この記事は『リセットの習慣』
(著者) 小林弘幸
出版社 : 日経BP (2022/8/2)
より出典・引用して書いています。
著者紹介
小林弘幸 こばやし ひろゆき
順天堂大学医学部教授 1960年埼玉県生まれ。
順天堂大学大学院医学研究科修了後、ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。
自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手、アスリート、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。
要約・感想
本書の目次
第1章 アフターコロナの処方箋
第2章 減らす、片づける、軽くなる
第3章 決める、軸を持つ、ブレをなくす
第4章 「自分との向き合い方」をリセットする
第5章 「仕事との向き合い方」をリセットする
第6章 「人との向き合い方」をリセットする
第7章 ストレスが消える「日々のリセット術」
第8章 疲れが消える「体のリセット術」
アフターコロナの処方箋
- 新しい習慣を取り入れる
- とにかく「動くほう」を選択する
知らず知らずのうちに起こっている変化によって自律神経が乱れている。
朝散歩やストレッチ、「しっかり朝食をとる」など新しい習慣をプラス。
なんとなく一日を始めるのではなく意図的に「いい流れを生み出す」ことが大事。
想定外のことが起こり、気持ちが焦ることで自律神経が乱れてしまう。
朝起きたら1分間だけ今日の予定をイメージする。
私の場合は、前日寝る前に軽く予定を確認しておいて、朝起きたら「一日の流れをイメージする」を習慣にしています。
第1章より
一週間のうち一日を「リセットデー」と決める。
木曜日には多くの人が肉体的にも精神的にもコンディションが落ちる。
少しだけ特別なランチを食べたり、
仕事を早く切り上げてお気に入りのカフェでお茶を飲んだり。テンションの上がることをする。
意識的に「一週間の区切り」を入れることで、日々の生活にリズムが出ます。
「先延ばしマインド」をやめる
人は動けば動くほどフットワークが軽くなり、動かなければ動かないほど、どんどん身動きがとれなくなります。
第1章より
「とりあえず行動してみる」を目標にする。
- 好きな映画を観に行く
- 気になっていたカフェに行く
- 普段読まない本を買う
小さな行動を起こすことによってフットワークが軽くなります。
減らす、片づける、軽くなる
本当の意味でのリセットとは「常にスタートを切ること」
「ゴール」ではなく「スタート」を目指す
生きていく上で大事なのは「ゴールに向かう意識」ではなく「スタートに向かうこと」
思い出の品を過剰に大事にしていると、過去に囚われてしまいます。
物理的にものを捨てると気持ちはスッキリ、軽くなる
体と心のコンディションを整えるコツは「余計なものがないこと」と「心地いいものに囲まれていること」です。
第2章より
家に着いたら部屋着に着替える前に、一カ所片づけをする。
家に着く➡着替える➡リラックスする
この流れを変える➡
家に着く➡一カ所片づける➡着替える➡リラックスする
人は流れに乗ってしまう生き物です。
着替える前に片づけてしまうのがコツ。
決める、軸を持つ、ブレをなくす
軸が定まっていれば、自分の判断や行動に納得感が出ます。
第3章より
緊張している人ほどやるべきことがクリアになっていない。
緊張する場面ほど「これをやる」「これはやらない」と決めておくことが肝心。
「自分なりの軸」があれば、それでいい
- 軸とは自分なりに「決めている」ということ
- 人間としての「強い、弱い」とは関係ない
- 大事なのは「自分らしい軸」を持つこと
「がんばらなくてもいい」「逃げたっていい」
- 立ち向かうだけがすべてではない
- 逃げた自分を責めるとメンタル不調になる
- 逃げること自体は「いいこと」でも「悪いこと」でもない
自分にとって「我慢すべきストレス」か「排除したいストレス」なのか分類する
「ここは本当に自分ががんばり続ける場所なのか」を考える。
「見切り」をつけて「期待」を手放せば、リセットできる。
軸を持つとはそれ以外を捨てること。
友達がいなくても心配する必要はない
それで楽しく、コンディションよく生きられているなら上手に孤独になれている証拠
自分の「心の器」を知っておく
- ひとにはそれぞれ「心の器」がある
- 重要なのは「心の器」の大小ではない
- 自分の心の器の大きさを理解し、その対処法を決めておくことが大切
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dブックは新規ユーザーの初回購入50%割引「自分との向き合い方」をリセットする
自分との向き合い方を意識するとムダな時間を減らすこともできます。
第4章より
一つ ひとつの小さな達成感を意識する
- 自律神経を整え、常にコンディションをよくするには「細かくリセットする」がとても有効
- 「自分が成し遂げた小さなこと」を認め、達成感を味わう
- 自律神経にとって一番よくないのはダラダラ続けること
小さな達成感を意識することで、自律神経が整います。
いやなことの対処法は「結論を出す」と「それ以上考えない」
- 「気になったまま放置していること」は自律神経によくない
- とりあえずでも結論を出す、自分なりの方針を決める
- 「結論を出した」という感覚があれば気分はリセットされる
99%つらいことでも「1%の希望」を見る
人生最後の一日だったとしても「終わりに向かって生きる」のではなく、今日できることがある。
第4章より
今を通過点だと思えば、希望が見える
- どんな瞬間も通過点であり次に何をするかを考えワクワクしながら生きていく
- どんな状況でも未来を描くことはできる
- 人生を前向きに生きる、最も大切な「リセットの意識」
リセットの達人とは、仕事で イヤなことがあっても、その日の夜には思考や感情を整理して、翌朝には違う一日を始める事ができる
落ち込んでいる時ほど「無駄な時間」を過ごさない
- 「無駄な時間」とは「何もしない時間」
- リセットするには「動く」こと
- 落ち込んだ時にはとにかく散歩に出る
あらゆる動きを「ゆっくり」にする
- イライラしているときや忙しいとき、人の動きは速く雑になっていく
- 自律神経のバランスを崩し、コンディションを悪化させている
- すべての動きを「ゆっくり、丁寧」にすることでリセットできる
「何もする気がしない人」はとにかく立ち上がる。
ストレスとは「起こった事実」によって引き起こされているのではなく、「それにどう反応しているか」によって起こるもの。
状況を客観的にとらえることができれば、自律神経は整います。
「仕事との向き合い方」をリセットする
- 仕事のパフォーマンスを高めるためにもリセットの意識は大切
- 意識的にリセットすることでコンディションのいい日を増やしていく
120%の準備とは想定外の出来事を徹底的に排除していく排除していくプロセス
ミスが起こったら「流れ」を見直す
自分なりの「準備の流れ」「仕事の流れ」ができてしまっていると「ミスがないように注意しよう」と思っても、流れに乗ってまた同じミスをしてしまうものです。
第5章より
ミスが起こった場合には流れを見直すことが重要。
ミスを減らす「5つのポイント」
ミスと自律神経は密接につながっている。
- 環境が悪い
- 体調が悪い
- 自信がない
- 予想外のことが起こる
- 余裕がない
この5つが起こっていないかチェックすることで、ミスを減らすことができます。
「人との付き合い方」をリセットする
自分を大切にしながら、相手も大切にする。ストレスの9割は人間関係
自分の時間を本当に大切なものに使う。大切な人を大切にする。
見返りがないことと見返りがないことにイライラすることは別の話
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自律神経は自分の意志で動かすことができない。
日常のあらゆる瞬間で「自律神経を意識する」ことができれば、その一つひとつがリセットとなり、コンディションは整ってきます。
第7章より
3つのポイントで体の調子をチェックする
- よく眠れているか
- 食欲はあるか
- お腹の調子はどうか
毎朝この3点を意識的にチェックすることで、悪い流れに気づくことができます。
悪い流れを放置するのではなく、リラックスする意識を持っていれば体のコンディションは確実に整ってきます。
天気の悪い日は例外なく、みんなの自律神経が乱れがちになっています。
一番大事なのは睡眠。これが一番のリセット術。
「旅館の朝ごはん」くらいにしっかり食べる。
時計遺伝子のスイッチを入れるためには、起きてから1時間半以内に食べることが必要。
よく嚙むことで「免疫のミサイル砲」をたくさん作ることができる。
食べることに集中しているのでマインドフルネスの効果もある。
疲れが消える「体のリセット術」
全身に広がる免疫細胞の7割は腸にある。
腸内環境をよくすれば、免疫力アップにつながります。
腸内環境にとってベストなのは「善玉菌2悪玉菌1日和見菌7」の割合。
タッピングとは「指先で身体の一部をトントンと叩く行為」
ゆっくりと深呼吸をしながら行う。
トントンというリズムに意識を集中することでマインドフルネスの効果もあります。
リセットを応援する22の言葉
1 リセットの基本的な考え方は「悪い流れを断ち切り、いい流れに変える」こと。
2 自分が決めた「小さなプラスワン」を一日にひとつでもできたら、その瞬間に自律神経は整い、リセットできます。
3 一週間のうち一日を「リセットデー」と決める。これもおすすめの習慣のひとつです。
4 部屋の雰囲気が劇的に変われば、その瞬間から気分ははっきりと入れ替わります。
5 ちょっと面倒でも「行動するほう」を選べば必ずいい気分になりますし、小さな達成感が得られます。
6 あと10年しか生きられないと知ったのならば、そこからスタート。それが2年でも、3ヶ月でも同じです。
7 大事なのは「自分らしい軸」を持つこと。「私はこうする」と決めてあれば、自分に対するモヤモヤは減少します。
8 「上手に孤独になる」という発想も大切だと私は考えています
9 別に「心の器」の大きな人になる必要はありません。自分の「心の器」の大きさを理解しておくことが何より大切です。
10 「とりあえず、こうする!」と自分の中でいったん結論を出してしまう。一度結論を出したら、それ以上は考えない。
11 リセットが上手な人は過去に囚われません。
12 ミスをしたとき大事なのは「流れを見直すこと」。
13 常にいいパフォーマンスを発揮するために、私は「迷ったら、傘と上着は持っていく」と決めています。
14 「嫌いな人」「苦手な人」とは出来る限り、タッチする時間を減らす。逆に、積極的にかかわっていく。2つの異なるアプローチがあります。
15 この機会に、お世話になった人、大切な人に手紙を書いてみてはいかがでしょうか。
16 私が常々いっているのは「期待しないと決める」ことです。
17 たかがお礼ですが、されどお礼。
18 雨の日はそれだけで「悪い流れ」が始まっているので、よりリセットの意識が大事です。
19 私がおすすめしたいのは、寝る前に3分、呼吸だけをする時間を設けることです。
20 一定のリズムでリズミカルに歩く。これが自律神経には一番いいことです。
21 「寝るための環境づくり」を意識していると、それが習慣となって「その状況になったら、休息モード」と体が理解していきます。
22 終活とは今からの人生を集中して生きるための「究極のリセット術」。
「リセットの習慣」 pick up!より
関連書籍
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リセットの習慣について要約しました。
最近は「自律神経」について書かれた本も多いですね。
その中でも本書は「リセット」して自律神経を整えるノウハウが書かれています。
詳しく知りたい方はぜひ本書を手に取って読んでみてください。
今は苦しくても明るい希望はすぐそこまで来ています。
あなたが心身をリセットして、前向きな気町で顔を上げれば、すごそこに光は見えているのです。「リセットの習慣」おわりに より
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