「雑談の一流、二流、三流」について解説します。
雑談のうまい人がうらやましい…
雑談はセンスではなくて、テクニックなんです。
雑談をただの無駄話と考えるか、人間関係を構築するための重要なツールと考えるのかですべてが変わります。
雑談の目的は、「相手との間にいかに心地良い空間を作り出すか」
著者の桐生さんは、あまりの営業成績の悪のため新卒3カ月で左遷されてしまいました。
しかしそこから雑談のテクニックを磨き、
売上達成率No1を実現した人なんです。
どれだけすごい事なのか分かります。
本書には明日からすぐに使える雑談のテクニックが書いてあります。
気になる方はぜひ実際に手に取って読んでみてください。
人の心を動かすのは、「どんなことを伝えるか?」より「相手とどんな関係性にあるか?」です。
(はじめに)より
こんな人におすすめ
- 雑談が苦手な人
- 会話が続かないひと
- 人見知りな人
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この記事は『雑談の一流、二流、三流』
(著者) 桐生 稔
出版社 : 明日香出版社 (2020/3/5)
より出典・引用して書いています。
著者紹介
桐生 稔 (きりゅう みのる)
1978年生まれ。新潟県十日町市出身。
株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役。日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー。日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー。一般社団法人日本声診断協会音声心理士。
2002年、全国1200支店運営する大手人材派遣会社に入社。極度な人見知りが原因で新卒3カ月で左遷される。そこから一念発起し、売上達成率No1を実現する。
その後、ボイストレーニングのスクールに転職し350名の講師をマネジメントする。2017年、社会人のリアルコミュニケーション力を向上すべく、株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立。現在全国35都道府県でコミュニケーションセミナー、研修事業を展開する。
要約・感想
Chapter1 雑談のはじめ方
挨拶にもうふた言追加する。「ツープラス」
一流は、挨拶の次に必ずふた言付け加える。
「おはようございます。」「今日も寒いですね」だけだと「そうですね」で終わり。
「今朝は何時ころ起きました?」と、ふた言目を付け加えると話が続きます。
誰もが絶対に興味があるネタから始めるます。
「毎日すること」から探すのです。
食べること・動くこと・働くこと・お金を使うこと・寝ること など。
話す中身よりも、話しているときの「心地よさ」を作り出すのが一流です。
人間は表情を見て、一瞬で「話しやすそう」か「話しにくそう」かジャッジします。
「会えてうれしい!」を笑顔で表現する。
・名前を繰り返し呼んで覚える。
会話の中で繰り返しその人の名前を呼ぶ。
名前もすぐに反復すると覚えやすいです。
一流は名前の重さを知っています。名前を忘れられたとき、承認欲求がどれだけ下がるか、どれだけ自己否定されたようなイヤな気持ちになるか、そこを重々承知しています。
今日からすぐに実践します。
Chapter2 話の広げ方
雑談上手は話させ上手。
いかに相手が話したくなるような空間を作るか。
一流が使っている「接続詞」に注目
話を進める接続詞
- 「ということは」
- 「そうすると」
- 「ちなみに」
「最近疲れがとれなくて~」と言われたときに、
「へ~そうなんですか」と終わりにするは三流
「仕事が忙しいんですね。」
「ちなみに何時くらいまで働いているんですか?」
「昨日は19時まで残業でした~」
「そうなんですか~。ということは家に着くのも遅くなりますか?」
「そうなんですよ~。21時過ぎちゃいます~」
「そうすると、お子さんも寝ちゃってたりするんじゃないですか?」
「そうそう、全然会えなくて~」
このように接続詞を使って、どんどん会話を引き出していきます。
一流は聞くのもうまいが、話させることが超絶にうまいです。
質問のボキャブラリー
- 会話を深める質問「なぜ?」
- 会話を広げる質問「他には?」
- 会話を進める質問「それで」「それから」
一流は相手が話したくなるように質問します。
Chapter3 聞き方とリアクション
一流は頷き+感嘆詞を使って聞く。
ただ単純に頷くだけじゃなくて、頷きながら感嘆詞を使い、そこにスゴイ!ビックリした!感動した!という気持ちを乗せて伝えるのです。
「ほぉ~」ですね。
・一流はさりげなく承認する
人が一番嫌うのは「無視」
次に嫌うのが「被せ」
話を乗っ取られて気持ちのいい人はいません。
逆に、良くしてもらったら良くしてあげたくなります。
Chapter4 雑談の盛り上げ方
雑談は30秒くらいで会話を回すのがベスト
テレビCMは大体15秒か30秒で構成されています。
30秒話したら相手に話を渡す。
これで会話にテンポが生まれ、相手も飽きずに会話を続けられます。
一流は空気を読んでアクションを起こす。
場の空気を楽しくする簡単な方法は自分が笑うこと。感情は伝染するのです。
とにかく笑顔、笑顔ですよ。
幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ
「幸福論」より
一流は飲み会でも、自分の役割を見極めています。
1 まわす人(場をコントロールする人)
2 話す人(場をリードしていく人)
3 聞く人(反応よく話を聞く人)
飲み会に来たら空いているところを担当します。「自分がどうありたいか?」よりも「その場がいかに最適になるか?」を考えているのです。
Chapter5 相手の懐に入る方法
一流は相手に腹を向ける。
視線も大事ですが、最も重要なのは腹です。
こちらの重要な部分を見せることで相手は安心します。
椅子に座っているときも、すこしお尻をずらして相手の方を向きましょう。
一流は手の動きで相手の心を開く
手には人間の心理が表れます。
手のひらを見せると、握手と同じように「武器を持っていませんよ」と相手に安全を届けることが可能です。
人は接触回数が多いほど好感が持てるようになります。
人間は情報が少ないと不安になる。
情報を得ると安心する。
飲み会などで、お互い少しずつ腹を見せあって安心できる関係を作りましょう。
Chapter6 好印象の残し方
人間の脳は変化に反応するようにできています。
相手に印象づけるのは、「ギャップ」です。
見た目の怖そうな人が、実はアニメ好きだった。
なんか好感が持てそうですよね。
一流は予想を裏切ることで印象を残します。
あえて「ギャップ」を作りましょう。
別れ際の」ほんの少しの努力が、大きなインパクトを与える。
- エレベーターであれば完全にドアが閉まるまでお辞儀をする
- お見送りのシーンでは相手の姿が見えなくなるまでお見送りする
- 友達との別れ際でも相手が見えなくなるまで大きく手を振る
Chapter7 雑談がうまい人の心構え
興味が持てない相手と会話を弾ませるには
「好奇心」を持つこと。
決して無理やり興味を持とうとするのではなく、知らないものを知ろうとする好奇心をかき立てるのです。
一流は常に、「どんな会話をしたら相手が心を開いてくれるか」「相手が求めているものは何か」「相手が喜んでくれるものは何か」などを徹底的に研究しています。
関連書籍
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まとめ
20代のときにこの本に出会っていたら間違いなく人生が変わっていた本です。
雑談をただの無駄話と考えるか、人間関係を構築するための重要なツールと考えるのかですべてが変わる。
雑談はいつでもどこでも誰とでも実施できるリアルなコミュニケーションです。
(おわりに)より
雑談の目的は、
「相手との間にいかに心地良い空間を作り出すか」です。
明日からすぐに使えそうなテクニックが満載。
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電子書籍は自宅でダウンロードが正解。