「Use it or Lose it」使うか失うか
脳の機能は「使えば強くなるし、使わなければ無くなる」
脳のなかは、まだまだ未知の世界です。
本書は、神経科学の観点から「脳の中で何が起こっているのか(WHAT)」を解き明かし、それに関連する「なぜそうなるのか(WHY)」について知識を深めていく。
(はじめに)より
こんな人におすすめ
- やる気が出ない
- モチベーションが上がらない
- ストレスをなくしたい
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この記事は『BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは』(著者) 青砥瑞人
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2020/9/25)より出典・引用して書いています
BRAIN DRIVEN(ブレインドリブン)の要点
MOTIVATION モチベーション
モチベーションとはなにか
動機づけ(どうきづけ、motivation/mòʊṭəvéɪʃən(米国英語)、m`əʊṭəvéɪʃən(英国英語)、モチベーション)とは、行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能。
自分をメタ認知する習慣を持つ。
メタ認知(英:Metacognition)とは、「メタ(高次の)」という言葉が指すように、自己の認知のあり方に対して、それをさらに認知することである。
ほとんどの人は、自分のことはよくわかっているという錯覚から、意識的に自分を見ようとしません。
自分を客観的、俯瞰(ふかん)的に見ることで「自分をもつ」ことができます。
古代ギリシアの格言は、今も生きてますね。
脳の機能の中で、古くからある脳の下部の構造がモチベーションとして優先されます。
睡眠不足や呼吸や体温が乱れていると、モチベーションが下がってしまうのはそのためです
人間の欲求は5つの階層に分けられます。
【マズローの自己実現理論】
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 社会的欲求
- 尊敬・評価の欲求
- 自己実現の欲求
モチベーションを高めるには生活リズムから
朝のセロトニン量が多いと、それに比例して夜のメラトニン量が多くなり、
それが夜の良い睡眠につながります。
脳内でドーパミンが作られている状態をうまく活用するのです。
少し空腹感があるときのほうが、ドーパミンが作用して集中力が高まる。
空腹を感じた時のドーパミンを活用することで高い集中力を発揮できます。
1日1食は理にかなっているのです。
「やる気スイッチ」をつくる
- 好きな音楽を聴く
- お気に入りの言葉をつぶやく
- アニメや映画のシーンを思い浮かべる
「ルーティン」をつくる
イチロー選手や、ラグビーの五郎丸選手は独特な動きで、自分のモチベーションを高めています。
簡単だけど独特な動きをすることで、自分のモチベーションのスイッチを入れることができるのです。
「目を閉じて胸に手を当てて5秒数える」などの簡単なことでもよい。
自分独自のルーチンを作ることが大事です。
ドーパミンとノルアドレナリンの違い
ドーパミン 「もっと行動したい」
ノルアドレナリン 「もうやめたい」
ドーパミンが多い状態
ノルアドレナリンが多い状態 イヤイヤやっている
モチベーションが高まる大前提として、「心理的安全状態」が欠かせないです。
脳が危険でない状態=ストレスのない状態
モチベーションが高いと注意力、集中力、記憶の定着も高まります。
「楽しい雰囲気を感知する脳の状態をを作る」ことが重要です。
「SEEK」「WANT」「TRY」でモチベーションを整理する
- 「SEEK」好奇心、探求心
- 「WANT」味わいたい
- 「TRY」挑戦したい
うきうきワクワクを大切にする
自分がどんな時にドーパミンが出ているのかを確認する。
モチベーションが高まっている自分の状態の内側に気づき、味わう。
そしてその高まりを思い返すことで、モチベーションを高められます。
意識的に「良いところ」を見つける
朝、いい天気だったとしても、それに気づいて気持ちよくなれるか、何気なく通り過ぎてしまうのかは、結局のところ本人次第である。
人はできないところばかりにに目が向いてしまうので、意識的に良いところを見ていくことが重要です。
根拠のない自信を大切にする
本当の意味での根拠のない自信は、リスクを認識し、それでも不安の感情を抑制したうえで、ポジティブな要素、可能性、夢、妄想を描いて前を向ける高等な脳の機能だ。
1番大事ですね。
STRESS ストレス
人間の脳は、ストレスによってパフォーマンスが下がることがある一方、パフォーマンスが高まる場合もある。
ストレスは間接的な原因と、直接的な原因に分けて考えることが必要です。
ストレス反応をしている状態に気づく
ストレスがないといい続けている人の方が、うつ病になりやすい。
ストレスに気づけば、行動できる。
我々の体には、ストレスを自動的に元に戻そうとする機能(ホメオスタシス)が備わっています。
恒常性(こうじょうせい)ないしはホメオスタシス(希: ὅμοιοστάσις、英: homeostasis)とは、生物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。
折れない心(レジリエンス)を育てる
折れない心とは、つらい体験の記憶が成功体験の記憶と脳の中で結びついた状態です。
こうした体験を積むことで、次に失敗しても前を向けるのです。
ストレスを俯瞰(ふかん)して見る
脳は、ネガティブな出来事を何度も思い出してしまいます。
ネガティブなループから抜け出すには俯瞰(ふかん)して見ることです。
俯瞰(ふかん)して見るとは、鳥のように高いところから全体を見ること。
ネガティブな感情をポジティブな感情に書き換える
ネガティブな出来事を思い出している時に、ポジティブな感情を引き起こすことがカギ
「信頼できる人につらい体験を話したらスッキリした」
これが感情の書き換え作用です。
松下幸之助さんの言葉
「失敗したところでやめるから失敗になる。成功するまで続けたら、それは成功になる」
失敗というネガティブな感情を持っているのに、「非常にいい体験だった、いい教訓だ」と思えるのは、まさに感情の書き換えですね。
- 違和感・葛藤を大事にする
- モヤモヤを受け入れる
- 意識的にポジティブを見て味わう
- たくさん笑う
- 好きなことに没頭する
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CREATIVITY クリエイティビティ
クリエイティビティ(創造性)は後天的に身につけられます。
脳機能は「時間軸」でとらえることも重要
クリエイティビティはいくつもの脳機能と腹圧に関連する。
人間の脳の不確実性がクリエイティビティを生むのです。
創造とは、まわりの評価にかかわらず、本人にとって新しく価値のある情報や刺激を脳内で生み出すプロセスをいい、その能力をクリエイティビティという
感想・気づき
神経科学の本ということで、むずかしい内容かと思いましたが意外と分かりやすかったですね。ただし専門用語が多いので、人によっては読むのがめんどうかもしれません
知らないことが多く書いてあり、まさに気づきの多い本でした。
著者紹介
青砥瑞人 (あおと みずと)
DAncing Einstein Founder & CEO
日本の高校を中退。その後、米国大学UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の神経科学学部を飛び級卒業。
脳の知見を、医学だけでなく、そして研究室だけに閉じず、現場に寄り添い、人の成長やWell-beingに応用する応用神経科学の日本パイオニア。
また、AI技術も駆使し、NeuroEdTech®︎/NeuroHRTech®︎という新分野も開拓。同分野にて、いくつもの特許を保有する「ニューロベース発明家」の顔ももつ。
人の成長とWell-beingに新しい世界を創造すべく、2014年に株式会社DAncing Einsteinを創設。
対象は、未就学児童から大手役員まで多様。空間、アート、健康、スポーツ、文化づくりと、神経科学の知見を応用し、垣根を超えた活動を展開している。
関連書籍
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まとめ
この本は神経科学に関しての本になりますが、よくあるハウツー本ではありません
専門用語も多いですが、科学的な根拠に基づいて書かれていてます。
むずかしそうですが、意外と読みやすいですよ。
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電子書籍は自宅でダウンロードが正解。