日々の生活で抱える心配事は、しばしば私たちの心の平和を奪い、生活の質を低下させます
なぜ、些細なことまで気に病んでしまうのでしょうか?
私たちはどうすれば、この絶え間ない不安のループから脱却し、心の平穏を取り戻すことができるのでしょうか?
「心配事がスッと消える禅の習慣」では、これらの疑問に対する答えを、禅の教えを通じて探求します。
「心配」という感情を手放すことは、
ちょっとした思考のクセや生活の習慣を工夫するだけで、簡単ににできるようになります。
心配性の方は、まだ起きてもいないことを気にしすぎるあまり振り回され、心を痛めてしまっているのでしょう。でも大丈夫。この本を読めば、自分にも心を配れるようになり、今まで抱えていた心の痛みはスッときえていくはずです。
はじめに より
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この記事は『心配事がスッと消える禅の習慣』
(著者) 松原 正樹 出版社 : アスコム (2018/9/22)
より出典・引用して書いています。
著者紹介
松原 正樹
1973年、東京都生まれ。
千葉・富津市のマザー牧場に隣接する臨済宗妙心寺派佛母寺住職。
アメリカのコーネル大学東アジア研究所研究員。ブラウン大学瞑想学研究員。
『般若心経入門』の著者で名僧の松原泰道師を祖父に持つ。
コーネル大学でアジア研究学の修士号、宗教学博士号を取得後、
カリフォルニア大学バークレー校仏教学研究所、スタンフォード大学HO仏教学研究所を経て、現在に至る。
グーグル本社で禅や茶道の講義をするなど、マインドフルネス界からも注目を集めている。
第1章 心配事はあなた自身がつくり出している
心配事の正体を知る
私たちが日々抱える心配事は、実際には外界から直接与えられるものではありません。
それは、私たち自身の心の中で生成されるものです。
多くの心配事は、過去の経験や未来への不安から生まれます。
これらの心配は現実ではなく、私たちの心が作り出したものであり、現実には存在しない可能性が高いです。
禅の教えでは、心配の正体を理解することが、それらと上手に向き合う第一歩とされています。
あなたの抱えている心配事にも、必ず「原因」があります。その原因の9割以上は、現実的に対処できる問題ではなく、「あなたの心模様しだい」です。
心配することが苦ではなく執着が苦を生むのです
起きている事象は誰にとっても同じ。異なるのは、その人の心模様です。
心配事の9割は、あなたの心がつくり出した幻
私たちが抱える心配事の大部分は、実際には起こらないことに対するものです。
この事実は、心配事がいかに非現実的であるかを示しています。
禅の教えでは、この点を強調し、現在に集中することの重要性を説いています。
現在に集中することで、私たちは心配事に対する見方を変え、心の平穏を取り戻すことができるのです。
心配事には実態がない。
物事のとらえかたは自分自身で変えられる。
魔法の言葉は、「大丈夫」「なるようになる」「なるようにしかならない」
これまでの人生で培ってきた、経験という名のレンズを外す
私たちの見方や思考は、これまでの人生経験によって大きく形成されています。
これらの経験は、私たちが世界を見るレンズのようなものですが、同時に心配事を生み出す原因ともなるのです。
禅では、これらの経験から得た先入観や固定観念を外し、物事をありのままに見る練習をします。
すべての苦しみはシャボン玉。いつか必ず壊れて消える。
何か心配事があるとき、永遠にその状態が続くのではないか、自分はそこから逃げられないのではないか、このトンネルに出口はないのではないかと思ってしまうかもしれませんが、明けない夜はないように、終わりのない苦もありません。
心の免疫力を鍛えて、誰にも振り回されない生き方をしましょう。
呼吸に意識を集中することで、心を落ち着かせる
雑念が浮かんだら、無理に追い払わずただ眺める
歩くときは「歩くこと」に意識を向ける
食べるものはよく味わって食べる
第2章 心の整理整頓でどんな不安も消えていく
不安の源泉を特定する
心の整理を始める最初のステップは、不安の源泉を特定することです。
不安は、未来の出来事に対する恐れや、過去の出来事に対する後悔から生じることが多い。
自分自身に対する正直な内省を通じて、これらの不安の原因を明確にすることが、それらを解放する鍵となります。
私たちの心は泥水の入ったコップ。
静かに置けば自然と視界が広がり答えが見つかる
感情の受け入れと手放し
不安や心配事を特定したら、次にその感情を受け入れることが重要です。
感情を否定したり抑圧したりすることは、長期的にはより大きな問題を引き起こすことがあります
禅の教えでは、あらゆる感情を観察し、それに対する自分の反応を理解することを奨励しています
心配事で頭の中がいっぱいになったら、深呼吸して「心配している自分」を空から眺めてみる
日常生活での瞑想実践
心の整理整頓には、瞑想が非常に効果的です。
瞑想は、心を落ち着かせ、現在の瞬間に集中するのに役立ちます。
瞑想を日常生活に取り入れることで、不安を軽減し、心の平穏を維持することができます。
「もう一人の自分」と対話すれば、苦しいときもポジティブ思考になれる
感謝の習慣を育む
心の整理整頓において、感謝の習慣を育むことも重要です。
日々の小さなことに感謝することで、私たちの焦点は不安からポジティブな体験へと移ります。
この習慣は、心の平穏を保ち、日々の生活をより豊かなものに変える力を持っています。
10年後の自分から今の自分を観察したら今の悩みはどうでもいいことばかり。
第3章 いつも穏やかであるための禅的生活のススメ
現在(いま)に生きる
穏やかさを保つための最も基本的なステップは、現在(いま)に生きることです。
過去の後悔や未来への不安から心が乱れがちですが、現在の瞬間に意識を集中することで、これらの感情から自由になることができます。
禅は、現在に集中することの大切さを教えており、瞑想や呼吸の練習を通じて、この能力を高めることができます。
シンプルな生活
物質的な所有物が多いほど、心の乱れや不安が増すことがあります。
禅的生活では、シンプルな生活を推奨しています。必要最低限のものに囲まれることで、心の整理整頓が容易になり、より集中力を高めることができます。
物質的な所有物に対する執着を手放すことで、内面の平穏を見つけることができます。
自然とのつながり
自然は、心の平和を見つけるための強力な源です
自然の中で時間を過ごすことで、私たちは日々の生活の忙しさから離れ、心をリフレッシュさせることができます。
禅的生活では、定期的に自然の中で過ごし、自然界の一部としての自己を感じることが推奨されています。
自然とのつながりは、心の平穏を保つための重要な要素です。
他者への思いやり
他者への思いやりを持つことは、心の平穏を保つために不可欠です。
他人への親切や理解を通じて、私たちは自己中心的な考えから離れ、より穏やかな心持ちを育むことができます。
禅の教えでは、他者との関係性を大切にすることが強調されており、これにより、より調和のとれた社会生活が可能になります。
部屋がキレイに片づくと、あなたの心も新しくなる
心からそう思えたとき、人は本当の幸せに出会う
この世に生まれ、存在していること。
他者が存在することによって、自分が生を感じられること。
感情があるからこそ、成長できること。
毎日、食事が摂れること。
屋根のある場所で眠れること。
迷ったときは、人を幸せにすることに集中する。それが人として、いちばん自然な生き方
第4章 心配事に振り回されない後悔ゼロの生き方
自己受容の大切さ
後悔のない生き方の第一歩は、自己受容から始まります。
自分自身の長所と短所を受け入れ、現在の自分を全面的に認めることが大切です。
禅の教えでは、自己批判や他者との比較から生じる心配事を手放し、自分自身と和解することを勧めています。
自己受容を深めることで、心の不安が和らぎ、より積極的な人生の姿勢を取り入れることができます。
選択と決断への責任
人生では日々、多くの選択と決断を迫られます。
心配事に振り回されず、後悔しないためには、自分の決断に責任を持つことが必要です。
禅的な生き方では、意図的であり、自分の行動とその結果に対して責任を持つことを強調しています。
決断を下す際は、直感と論理のバランスをとり、可能な限り現在に焦点を当てることが勧められます。
変化を受け入れる
人生は常に変化し続けるものであり、この不変の真理を受け入れることは、心配事に振り回されない生き方をするために不可欠です。
変化を恐れることなく、それを受け入れることで、私たちは柔軟性と適応性を高め、どのような状況にも対応できるようになります。
禅の教えでは、変化を自然の一部とみなし、それに抵抗することなく流れに乗ることを奨励しています。
現在を生きることの価値
最終的に、心配事に振り回されずに生きる秘訣は、現在を完全に生きることにあります。
過去の後悔や未来への不安に囚われず、今この瞬間に集中することで、人生はより明確で意味のあるものとなります。
日々の瞑想やマインドフルネスの実践は、この目的を達成するための有効な手段です。
今いる場所で、今できることをする。
地球旅行のつもりで日常を生きる
やりたいことが見つかったらすぐに飛び出そう
苦手な人に会うのも何かの縁。
第5章 孤独と死を恐れず、人生最後まで今を生きる
孤独の真実を受け入れる
孤独は、しばしばネガティブな感情として捉えられがちですが、実は自己成長と自己理解のための貴重な機会を提供します。
禅では、孤独を恐れるのではなく、それを自己と向き合う時間として価値を見出すことを勧めています。
孤独を通じて、我々は内面の声に耳を傾け、本当の自分自身とのつながりを深めることができます
死との向き合い方
死は生の不可避な終わりであり、その恐れは多くの人の心に影を落とします。
しかし、禅の教えでは、死を人生の自然な過程として受け入れ、それに対する恐れを手放すことが奨励されています。
死を意識することは、現在の瞬間をより深く価値あるものとし、今を生きることの重要性を強調します。死を受け入れることで、私たちはより充実した人生を送ることができます。
今を生きるための実践
孤独と死を恐れずに今を生きるためには、日々の実践が重要です。
瞑想やマインドフルネスは、現在の瞬間に集中し、その美しさを完全に味わうための効果的な方法です。
また、自分の行動や選択が持つ意味を常に意識することで、人生の各瞬間に価値を見出し、充実感を感じることができます。
人生を全うする準備
最終的に、孤独と死を恐れずに今を生きることは、人生を全うするための準備でもあります。
禅の教えによれば、人生の最後を迎えることへの準備は、日々の実践と深い内省を通じて行われます。
この準備を通じて、私たちは人生の終わりを平和で開かれた心で迎えることができます。
孤独感を消すために、あえて一人の時間を大切にする
どう生きたかと、死は無関係
関連書籍
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まとめ
禅には、現代社会で生きる私たちにとって有益な教えが詰まっています。
『心配事がスッと消える禅の習慣』では、心配や不安、孤独といった人生の普遍的な課題に対処するための、実践的な禅の知恵が紹介されています。
私たちの不安は、ほとんどが心が作り出した幻である。
過去や未来への囚われから解放され、現在の瞬間に意識を集中する。
自分自身を受け入れ、選択した道に責任を持つことが平穏への道。
人生の不可避な変化を受け入れることで、柔軟性と適応性が高まる。
日々の瞑想は、心の平穏を保ち、現在に集中するのに役立つ。
この世は無常です。どんなことにも始まりと終わりがあります。
どう生きるかは、自分の心模様次第。だから笑って、今この瞬間を大切にすごすことに全力を注ぎ、人生を楽しみ、味わい尽くしましょう。おわりに より
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