人生には気にした方がいいことと、
気にしないほうがいいことがある。
何かを忘れられずに困っている人に、忘れてしまえと言っても無理。
同様に、気にしている人に、気にするなと言うのは酷な話。(はじめに)より
本書は、お寺の住職である名取芳彦氏が、仏教の教えをもとに「気にしない人」になるための考え方を教えてくれます。
- 仏教は「いい人なれ」なんて言ってません
- いちいち「意味」を考えない
- 「気にしない」けれど「無関心」にはならない
この記事では、たくさんの教えの中から特に気なった項目や名言を紹介します。
こんな人におすすめ
- 心配性な性格だ
- 細かいことが気になる
- 「繊細さん」かも
繊細さんには特におすすめです。
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この記事は『気にしない練習』
(著者) 名取 芳彦
出版社 : 三笠書房 (2014/12/21)
より出典・引用して書いています。
著者紹介
名取 芳彦 なとりほうげん
1958年、東京都江戸川区小岩生まれ。密蔵院住職。真言宗豊山派布教研究所研究員。豊山流大師講(ご詠歌)詠匠。密蔵院写仏講座・ご詠歌指導など、積極的な布教活動を行なっている。
要約・感想・気づき
1章 もっと「鈍感力」を磨く
仏教は「いい人になれ」なんて言ってません。
ここが道徳と違うところです。
仏教はいい人を目指すための教えではなく心がおだやかになるための教えなのです。
- 人生は「いい加減に」ついて教えてくれる先生
- 人が自分をどう思うかは「相手の問題」
- 悪口は言わざる、聞かざる
- 失敗したって、命まで取られるわけじゃない
- 自然体の人が、結局は一番強い
気構え、力むのを解消するのに最も適した方法は、ほのかな明かりの部屋で、心静かにする時間を持つことです。
- 「一歩ひく」ことを覚えよう
- 口やかましい人は「ご親切にありがとう」と受け流す
- いちいち「意味」を深く考えない
- 世の中は「正論通り}には進まない
世の中は正論通りに進むののではありません。政治も経済も人の心も「そうあるべき}通にならない複雑さ、曖昧さ、脆弱さを持っています。
2章 それは、あなたの「考えすぎ」
- 人生に“勝ち負け”はない
- 「褒められたい」なんて、なぜ思う
人には「愛されたい・認められたい・役に立ちたい・褒められたい」の四つの願いがあるそうです
褒められたい欲求はほどほどに。
- 幸せとは、「あるもの」ではなく「認めるもの」
- 裏切りなんて”当たり前”のようにある
自分からはなるべく人を裏切らないようにしたいと思い、同時に、人は何か縁が加われば裏切ることもあると覚悟すれば、あなたは今よりずっと強くなれます。
- 世間の人のほとんどは味方でもないし、敵でもない
- 「よい行い」は、人知れずやる
人の役に立つのはとても素晴らしいことです。よい行いをして自分の心が晴れ晴れとすれば、人に知られなくてもいいでしょう。
物を捨てる前に”執着心”を捨てる
- 「いつか、もしかしたら使うかもしれない」という考えを捨てること
- 「いる」か「いらないか」ではなく、
「使う」か「使わないか」で分類する - タダでもらったものは捨てる
「捨てた物を嘆くより、残ったものを大切にする」
3章 うつうつした時は、こう考える
ネガティブな感情は「浮かぶに任せ、消えるに任せる」
相手の境遇や思考を考えることで「あの人ならば、ああするのは当たり前だ」と気にならなくなります。
近くに怒っている人がいると、こちらまで気まずくなりますよね。
怒りの放つエネルギーの影響なんです。
怒る人にはそれなりの理由があります。
「あの人はああいう考え方をしているのだから起こるのは当たり前だ」
「そんな考え方をしていれば気が晴れないのは当然です」
「私は何に怒っているのだろう?私は何をどうしたいのだろう?」と考えてみる
そうすると…
- 私はこういう理由でこんな考えをするようになり、
- こうしたいと思うようになり、
- 結果としてこんなことで怒りたくなるのか
と、納得できるようになります。
- 年をとっても魂まで老けさせるな
新しいことに気づく感性さえあれば、同じことのくり返しのような日常の中でもキラキラ輝くものが見えてきます。
- 暗い過去も料理しだいでプラスにできる
触れたくない過去という素材も、今のあなた、将来のあなたなら素晴らしいお料理にできるはず。
人から批判された時は、こう考える。
相手は自分の意見を言っているだけ。
あなたを攻撃しているわけではありません
批判は貴重なアドバイスだと思いましょう。
いつの間にか「言われたことは正しかったかもしれない」と思えるようになります。
そうしたら「あの人のおかげだ」と感謝しましょう。
「自分を変えよう」とあせる必要はない。
「孤独」はいいけれど「孤立」はいけません。
孤独はひとりぼっちの寂しい状態を意味していましたが、最近は孤独は一人でいることをよしとする状態だと解釈が変化してきました。
一方孤立は物理的にも精神的にも他とのつながりが切れてしまった心細い状態。
4章 比べない、責めない、引きずらない
世の中には四種類の人間がいます。
- 自分に甘く、他人にも甘い人
- 自分に甘く、他人には厳しい人
- 自分に厳しく、他人に甘い人
- 自分に厳しく、他人にも厳しい人
「甘い」を「優しい」変えて、
自分に厳しく他人に優しい人になりたいですね。
幼稚園でおままごとをすると、ペット役になりたい子が多いそうです。
無条件でみんなから愛されるからというのがその理由。
けれど、誰からも好かれることは、まずありえません。
あなたが人からどう思われるではなく、あなたが人をどう思うかのほうが、ずっと大切なのです。
「何事もなかった日」こそ、最高の一日
何気ない一日の中にも、私たちの心をなごませてくれるものがたくさんあります。
つまらないと感じるのは、自分の心のフィルターが詰まって、風通しが悪くなっているのかもしれません。
自分が何に対して怒りやすいのか知っておくことです。
あなたが起こるのはどんなことですか。それを知っとくのは、心がおだやかでいられるためにとても大切です。
嫉妬を感じるのは、「自分が今、幸せではないから」
5章 人生をシンプルに変えるヒント
会話の基本はただ一つ、「誠実であること」
話し方の基本は、作るな・気取るな・えらぶるな
「好き嫌い」をなくすヒント
自分は好き嫌いが多くてワガママだと気にするより、嫌いな人との共通点を探せばいいのです。
- 情報の「暴飲暴食」をやめよう
- 苦手な人とは「できるだけ距離を置く」
- 無理に「白黒」つけなくてもいい
「世の中には勝ちもなければ、負けもありません。」
自分自身のことをよく知ること、等身大の現実の自分を知ること。それに見合った生き方をすることが幸福へのカギです。
6章 「今」「ここ」を大事に生きる
「無駄な一日」などない。
感性さえ張っていれば、どんなに生産性のない一日でも、楽しいと感じられることはあるもの。
やるべきことは、結果がどうであろうとやる!
「気にしない」、けれど「無関心」にはならない
外の世界をシャットアウトするのが「無関心」
スルーするのが「気にしない」ということです。
気にしなくてもいいですから、無関心にだけはならないようにしましょう。
関連書籍
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まとめ
私はなんでも気にしてしまう繊細さんなので、この本はかなり刺さりました。
著者は気にすることは、悪いことではないと言っています。
繊細さんでない人にも、おすすめ。
ためになるアドバイスが必ず見つかります
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電子書籍は自宅でダウンロードが正解。